2018年2月1日木曜日

老犬は温めてあげてください!:「こんにゃく灸」のススメ

寒い日が続きますね~。老犬にはつらい季節です。老犬は温度調節ができないので、若い犬とは違います。人間と同じと考えてエアコンを入れたり、カーペットをしいてあげたり、服を着せてあげたり、腹巻をしてあげてください。温めるだけで元気がでる老犬さん、たくさんいますよ!!

温めるというのは、リハビリテーションで言うところの、温熱療法です。
ちなみに、リハビリの温度療法には「寒冷療法」と「温熱療法」があります。患部を冷やす「寒冷療法は」、手術や外傷の3日以内に適用されることが多く、「温熱療法」は、慢性関節炎や損傷3~5日以降の慢性期に適用されます。
患部を温めることにより得られる効果には下記のものがあります。(※)

・コラーゲン・筋・腱の伸長
・筋肉のリラックス効果
・疼痛の緩和
・神経機能の改善
・血管の拡大
・血流の増加

そこでお勧めしたいのが、「こんにゃく灸」です。🎵🎵(私が勝手に名づけました。笑)

先日、股関節に問題のあるワンコさんの施術の際に、腱のケアとあわせ技を使いましたが、良い効果が出ましたよ。😁🙌

蒸しタオルで、と思いがちですが、これがすぐに冷えてしまい、湿った患部もかえって冷えてしまいます。

ホカロンでもよいのですが、安い上に何度でも使えます💓。

水分をペーパーで拭いて冷蔵庫に入れとけば、3か月くらいはもちますよ

使い方は以下の通り。

  ① こんにゃくは水洗いしてビニール袋にいれる。(シャカシャカしていない袋が良い)

  ② 電子レンジで気持ち良い温度に温める。1分くらい。

  ③ 熱すぎたら、手ぬぐいなどの平織の布でくるむ。(タオル地だと熱の伝導が悪い)

  ④ 低温やけどしないように、少ししたら場所をずらしながら、患部にあてる。

  ⑤ 終わったら水分を紙でふいて冷蔵庫で保存。



特に老犬で動きの悪いワンコさん、寝たきりのワンコさんには、とても効果があります。
背中、骨盤周り、肩関節、膝関節などにぜひお試しください!


※(日本大学動物病院 整形外科 神経運動器科 枝村先生の寄稿文より)



水洗いしたらビニール袋に入れてレンジでチン。
平織の手ぬぐい(半分)等に包みます。

出来上がり!