先天性のものは骨の奇形などによって若い犬にも発症しますが、後天性の場合には、腰のあたりに負担がかかるような生活をしてきた大型犬のシニアが多いと言われています。例えば、アジリティーなどのスポーツのしすぎ、アジリティーのバーを飛ぶときに腰を釣り上げて飛ぶクセがある、などが原因でなることがあります。
では、なぜ、腰ばかりを使ってしまうのでしょうか?
理由一つには、他の関節が固くてうまく使えないからなんです。
そういうケースは、前肢・後肢の関節や脊椎などの他の関節の可動域を広げてあげることによって解決します。これはうちの施術の得意とするところです!
馬尾症候群では、脊椎の不安定が原因で馬尾神経が圧迫されため、その椎体をボルトで固定するという手術方法があります。しかし、この手術の後に、今までなんとか歩けていた子が全く歩けなくなってしまったというケースがあります。これは、他の関節の動きが悪いから、唯一動く腰の関節を使っていたのに(それで傷んだわけですが)それをボルトで固定したために、まったく動けなくなった、というわけです。また、ボルトで止めても引き続きここだけ動かさざるを得ないため、負担がかかってボルトが破損してしまうというケースもあります。
このケースも、他の固くなっている関節を緩めて可動域を広げることによって改善する場合があります。
小さい時から腰を曲げてフセる(膝を立てる形になります)。また、アジリティーで腰を跳ね上げて飛ぶ子などは馬尾症候群の予備軍かもしれませんよ。また、犬どうしでマウンティングを年中やっている子なども要注意です。早く気づいてあげてそのクセを直してあげましょう。
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このように膝を立てて伏せをする形は良くありませんので直してあげましょう。 |
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