2015年9月23日水曜日

老犬のボケについて考える(1)

「うちの子ボケてきちゃったみたいなの」こんな会話を良く聞きますが、ワンちゃんのボケとはどんなことを言うのでしょうか?

・夜になると徘徊する・寝ない
・夜鳴きをする
・隙間に入って出てこれない
・わがままになった
・咬むようになった
・ちゃんとトイレができなくなった
・飼い主の言うことがわからない
・ぐるぐる廻る

一般的にこんな症状があるとボケてきたのかな、と思うのではないでしょうか。脳の萎縮などの障害から来るのは痴呆です。しかしこれらの症状の中には痴呆でないものもあり、症状を改善できるものがあります。まずは、ボケちゃったから仕方ない、と決めつけないで改善策を見ていきましょう。

1)
夜になると鳴く
まずは、どうしてワンちゃんが鳴くのか原因を考えてみましょう。外でしかオシッコしない子がオシッコをしたくて鳴いているかもしれません。老犬になると膀胱にオシッコを溜められる量が少なくなるなどで頻尿になります。また、身体が良く動かない子が、寝返りを打ちたくて鳴いているのかもしれません。あるいは何処か痛い所があって鳴いているのかもしれません。ちょっと考えてみて、思い当たる原因があれば、取り除くことを考えてあげましょう。

2)
夜になると徘徊する、寝ない
老犬になると昼間も寝ている時間が増えてきます。しかしそれでも、犬には昼は起きる、夜は寝るという体内時計が備わっています。例えば、夜寝る時も蛍光灯などをつけたままにすると体内時計が狂ってきます。夜は電気を消して暗くしてあげましょう。夏でなければ、昼間は少しでも外に出て太陽の光を浴びたり、または家の中でも、暑くならない程度に、陽がさす場所で日光浴させてあげます。どうしても夜寝る部屋を暗くできない場合は、暖色の明かりに変えます。

3) 隙間に入って出てこれない
目を離してたら、ワンちゃんが部屋の隅っこや隙間に頭を突っ込んだまま動けなくなって、大声で鳴いていたというケースがあります。また、カーテンにくるまって出られなっていた、なんてことも。。これは、ボケてきたのではなく、後脚の筋肉が弱る、あるいは関節が良く稼働しないために、後ろにさがるという動作ができないことでおこります。このような危ない場所を作らない、あるいは策などを利用して近づけないようにすることが先決です。

4) わがままになった
「今まではお座りできてたのに、言うことを聞かなくなった」とおっしゃる方がいました。しかしそのワンちゃんは後ろ足が弱ってきていて膝を曲げるのをいやがっていたことを、飼い主さんはワガママと勘違いしていました。ワンちゃんが高齢になると後ろ足から弱ってきます。日頃の動きをよく見てあげて、早く気づいてあげましょう。

<つづく>

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