2015年10月2日金曜日

老犬のトイレの問題について考える(1)

老犬のトイレのお悩みは、最も多い悩みのうちの一つです。犬も人と同じように高齢になると頻尿になります。腎臓機能の低下という病的な原因を除くと、膀胱を締めている筋肉が衰え、最後まで尿を出し切れずに貯めておく容量が減るなどの理由が考えられます。

外でしかトイレができないワンちゃんの問題
外でしか排泄できないワンちゃんは、高齢になって頻尿になると夜中に何度も起こされて外に連れ出さなければならなくなります。それは雨の日も、雪の日も、しかも時間を問いません。これに付き合っている飼い主さんはそのうちに寝不足になり、疲労困憊してしまいます。また、1日長時間、家の中で留守番してトイレを我慢している子などは、我慢できずにお漏らしすることがあります。あまり我慢させても身体に良くありません。こうなる前に、家の中でペットシーツに排泄できるようにトレーニングをしましょう。

〈トレーニング方法〉
  1. ペットシーツを持参して散歩に行き、ペットシーツが排泄をする所だということを理解させます。まず、排せつする直前にサッとペットシーツを広げて、オシッコの合図の声をかけながら排泄させ、できたら褒めてあげます。ペットシーツの足の感触を覚えてもらいます。
  2. これができるようになったら、玄関など出入口に近いところでの排泄を覚えさせます。犬は縄張り意識が強いため、他の犬のオシッコにマーキングをするという習性があります。これを利用して、他の犬のオシッコがついたペットシーツを用意し、それを水の入ったペットボトルに巻きつけるなどするとよいでしょう。下にペットシーツを広げて、最初は玄関の外、次は玄関の中、にセットします。最初はペットシーツを広く使ってください。できたらたくさん褒めてあげます。
  3. これを繰り返していくうちに他の犬のオシッコがなくても排泄をするようになります。できるようになったら、ペットーツの面積も小さくしていきます。そして、部屋の中へと移動していきます。
最初はうまくいかないかもしれません。しかしあせらないで、ゆっくり時間をかけて、ステップを踏んでください。また、はみ出すこともあるかもしれませんが、最初は気にしません。少しでもできるようになったことを、たくさん褒めてあげてくださいね。


老犬のトイレの問題について考える(2)につづく

老犬のボケについて考える(1)
老犬のボケについて考える(2)

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