2015年10月17日土曜日

老犬のトイレの問題について考える(2)

室内でトイレをするワンちゃんの問題とその対処方法について記します。

●高齢犬になると、トイレの近くまで行けるんだけど、その付近で粗相してしまうことがよくあります。特に朝一番のオシッコは、体もまだ十分に起きていないため、トイレまでたどり着けずに間に合わないことが多いです。高齢犬になったら、寝ているベッドの近くにトイレを移動してあげましょう 。老犬のトイレの失敗は怒ってはいけません。ここじゃないんだよ、って言い聞かせ、上手にできたら褒めてあげましょう。

●後ろ足の筋肉が弱ってくると力を入れて踏ん張れないため、ペットシーツの上で滑ってしまい、特にウンチでしゃがむのが辛くなってきます。そうなってきたら、滑らない工夫をしてあげます。まず、足の裏の毛を短くし、爪を伸ばしすぎないことです。(滑るフローリングでも同じことです。)
そして写真にあるように、ホームセンターに売っている滑り止めシート「止まるんです」をペットシーツの上に敷いてあげるととても効果的です。網状になっており、オシッコは下に通過してくれるので、すぐに乾きます。これをいきなり全面に敷くと違和感を感じて嫌がる子もいるので、そのような場合には、最初は半分敷くなど、徐々に慣らしていきます。うちの子も、敷いてあげたら、ずいぶん楽に排泄できるようになりました。

●足腰が思うように動かないため自力でトイレにいけず、サークル内にペットシーツを敷き詰めて生活しているワンちゃんもいると思います。この場合も、「止まるんです」をペットシーツの上に敷き詰めてあげると、オシッコがこの網目を透ってペットシーツに落ちてくれるため、体が濡れないですみます。しかもワンちゃんの足が滑らないので、起き上がるときにも踏ん張れるため、動くのが楽になります。

●特に大型犬で、後ろ足の膝が曲がらなくて、ウンチをする際に尻餅をついてしまう子もいると思います。大きいワンちゃんは支えてあげるのが一苦労です。発泡スチロールなどで洋式便座のようなものを作り、地面との距離を作って排泄させるというのも一つの方法です。

大切なことは、トイレの粗相をしても決して怒らない、ということです。ワンちゃんも頑張っているけど、できないんです。大好きな飼い主さんに怒られると自信をなくしてしまいます。言って聞かせて成功したら、子犬の時のようにたくさん褒めてあげましょう。

いやがる場合には、小さく切ったものから敷き、徐々に慣らしてきます。
ロールでも売っている。似たようなのが100円ショップにもある。


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