2015年10月24日土曜日

ナックリングの改善

ナックリングとは、足の裏ではなく、足の甲で地面をすって歩く症状を言います。
原因は神経の異常からくる場合や、運動器の問題で足の関節がよく稼働しないことで起こります。

高齢犬になると、筋肉が衰え、関節が固まって良く稼働しなくなるため、後肢のナックリングが良く見られます。しかも歳と共に徐々に悪くなっていくため、ナックリングに気づくのが遅れるケースがほとんどです。多くの飼い主さんが足の甲の皮がむけて出血してから気づきます。特に小型犬は生活位置が低いため、気づくのが遅れがちです。

日頃から下記の点に気を付けてよく観察してあげましょう。
・アスファルトを歩くときに爪の擦る音がしないか。
・爪が変形していないか。削れていないか。
・足の甲が汚れていないか。傷ついていないか。

筋肉や筋が硬くなり、股関節や膝関節の動きが悪くなることから起きる場合は、これらの関節を緩め、動きを良くしてあげることで改善することができます。
また、硬くなった組織が神経系統を圧迫することでナックリングが起きている場合には、それらの組織を緩めてあげることで改善できます。

足を擦って歩いている間は、傷を悪化させないために靴下やゴムのブーツをはかせてあげると良いです。



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