2015年9月23日水曜日

老犬のボケについて考える(2)

「老犬のボケについて考える」の続きです。

5) 怒りっぽくなった、咬むようになった
今までそんなことなかったのに触ると怒るようになった、歯磨きも嫌がるようになった、、、こんな経験はないでしょうか。

ある日トリミングから帰ってきた時から変わった、というケースは良くあります。きっとそのワンちゃんは、どこか痛いところがあったのに、トリミング台では触られてもなんとかガマンしていたのでしょう。しかし、家に帰ってきてからまた触られたときには「これ以上触るな!ガブっ」と、こんな具合に。。。

うちのプードルがそうでした。顔にバリカンを入れてもらっていましたが、歯周病が悪化していたので、口回りを触られるのが痛かったのでしょう。そしてある日トリミングから帰った時から、歯磨きをやらせなくなりました し、無理にやると歯をむくようになりました。

高齢になると、歯周病によって口周りが痛くなったり、足腰が痛くなったりします。怒る理由は身体の痛いところを知らずに抱っこしていた、触っていた、ということがあるので、まずはそれに気づいてあげて下さい。そして痛みを取ってあげる処置をしてあげましょう。


6) ちゃんとトイレができなくなった
これは高齢になって注意が散漫になってきたことだけでなく、その原因として、後ろ足が弱ってきたためにトイレにしゃがむのが辛くなってきたとも要因として考えられます。トイレを失敗した時には、決して怒ってはいけません。「トイレはそこじゃなくてココだよ。」と言い聞かせあげてください。

トイレの場所についても、ワンちゃんのベッドの近くに移動してあげてください。朝起きた時などは、トイレに行くまでに我慢ができないのかもしれません。

足が弱ってきたワンちゃんには、トイレシーツが滑らないように工夫してあげます。例えば、「止まるんです」などの滑り止めのシート(網になっているもの)を敷いていくと、後ろ足で踏ん張る時に滑りませんのでお勧めです。最初から全面にしいて嫌がる場合には、部分的にしいていきます。


7)それでも困った時には。。
以上は対処方法が考えられるケースですが、中にはいわゆる脳の障害である痴呆の場合もあります。夜鳴きがひどく睡眠不足で飼い主さんが疲労してしまうような場合や、対処できない場合には獣医さんに相談して下さい。安定剤、導眠剤などを処方してくれます。また、メイペットなどのサプリメントも市販されています。

ぐるぐる回ってしまう子には、ぶつからないように、お風呂マットの壁を円形につなげて居住場所を作ってあげたり、空気をいれて膨らませる円形の子供用ビニールプールなどにいれて、怪我から守る方法があります。

〈おわり〉

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